「竹内。お前一人なんだろ?運んでやるからこの中に入れろよ」


柔らかそうな黒髪を掻き揚げながら、個室の入り口に立っていた。


普段ここの調理人はホールの仕事は滅多に手伝ったりしない。

「ごめんね。遅いから来たんでしょ?」


「そんな事はいいから。」


そういうと、更に靴を脱ぎだし黙々と片付けだしている。



「ありがとう」



「気にするな」



普段は生意気だけど、こういのって彼なりの優しさなんだって思うと少しだけ、大河に対しての評価が私の中で上がって行くのを感じていた。



テーブルの片付けも終る頃、大河にクリスマスプレゼントを渡してない事を思い出していた。


丁度いいタイミング。



「ねぇ。大河さん・・これ。」




着物の袖から急いで更衣室から持ってきた、クリスマスプレゼントを差し出した。



一瞬びっくりした表情をしたけど、嬉しそうに

「サンキュー!」



ってだけ言葉を残して、再び自分の持ち場に戻っていった。