大河には…ブランド物のライターを買った。

綺麗にラッピングされた小さな箱を見て、ほんの少し軽くため息。


何となく、憎めない奴なんだけど、やっぱり言いなりになってる私自身が嫌になる。



雅彦には今夜渡すとして、大河にはいつ渡そう…


みんなの前で渡す?

それだと…あいつが調子にのるし。


なんて考えてたら、あっという間に出勤時間。


どうにかなるだろうと、軽く流した。


□ □ □

クリスマスともなると、流石に昨日のような混雑振りはなく、うって変わって恋人達の来店が目につく。


「竹内さん。意外に暇でしたね」


アルバイトの一人が、つまらなさそうに口をひらいてきた。

「そうだね。20時になってもあんまり来ないようなら、アルバイトの何人か上がる事になると思うよ?」


「本当ですか?彼氏とデート早めに行けるから上がりたいです」


素直に喜んでいる姿が、ちょっとうらやましく感じる。

素直に、うれしいとか、悲しいとか私あんまり表現出来ないから。


まして、今の雅彦に対してへの思いって…本当なのかも疑わしいよ。