不毛な戦いを書こう。

 初めはそれだけだったんだよね。

 当然、死人が出ることは確定事項。

 とはいっても、ただ単にバタバタ死ぬだけでは不毛さが飛んでしまう。

 『死』に意味を持たせること。

 それが一番の課題だった。

 実は、初めはラストで津也も戦死するはずだったんだけど。

 書き進めていったところが、

「これで死んだら変じゃないか」

てな展開になってしまったのでした。

 その分、他に犠牲者が出てしまうことになったわけだけど。

 ルイは再起不能にはなるが、命は助かるようにするつもりだった。

 もともと、親交ある作家様に借りたキャラを退場させるために出してきただけだし。

 それが悲劇を演出しようとしたら、死なせられるキャラが他にいなかったわけで。