『降下を志願する』

手当たり次第に撃っていては、あっという間に弾薬が底をつく。

接近してくる暴徒から優先して撃つ。

殺す必要はない。

戦闘不能にさえすればいい。

機動力を殺す為に足を、武器を使えないようにする為に腕を。

思考を巡らせ、近づく暴徒を次々と撃つ。

「装填!」

シュガートが叫んだ。

MSG-90の装弾数は5発。

この群衆を相手にしていては、すぐに弾切れになる。

シュガートが新しい弾薬を装填している間、ゴードンが援護に回った。

そしてシュガートが弾薬を装填し終えると同時に。

「装填!」

今度はゴードンが叫ぶ。

常にどちらかが弾切れの状態。

いくら弾薬があっても追いつかなかった。