『降下を志願する』

ペリーノとフートは肩を並べつつ、民兵への応戦を続ける。

「中尉、状況は?」

「芳しくない。マクナイト中佐の車両部隊が基地に帰還した。俺達は帰る足を失った」

苦々しい表情で答えるペリーノ。

目と鼻の先にウォルコット機が墜落しているというのに、車両部隊がいないのでは救出した後撤退も出来ない。

「俺達で何とかこの付近を確保し、ヘリを着陸させて要救助者を基地に帰さなければならない。軍曹、手を貸してくれ」

「…了解」

フートを含めてもたったの13名。

どこまであの民兵の数に対抗できるのか。

フートはそんな思いを飲み込み、M1アサルトライフルを構えた。