「わたしが10歳の頃
天国に行っちゃったんです」


俺の顔を見て、にっこり笑いながら話してくれた


「11歳の頃まで隣町に住んでて、ケイタが逝っちゃったときここに眠らすことにしたんです」



最近は忙しくて来れなかったけど、やっと数年ぶりに来れたんですよ


と泣くのを我慢している笑顔で話してくれる



「じゃぁ
女禁の黒百合荘に来た理由って…



ケイタのため?」