「それは幼い頃、鳴瀬結愛ちゃんっていう親友からもらったんです」 ほぉ といいながら、野島さんはペラペラと本を見た 「彼女とたまぁぁに連絡とるんですけど、今はフライトアテンダントだったかな?になりたくて勉強してるらしいんですよ」 パタンと本を閉めて野島さんは私の方をじっと見た 「えっ? なんですか?」 「まどかちゃんさ、どうして鍵をかけなきゃいけないか知ってる?」