クールな彼に一目惚れ

『次はヒメのだな。行くぞ』

『うん』

向かい側に行き、服を物色する。




『これ絶対ヒメに似合う!!』

そう言って5着ほど持ってきた。

『お兄ちゃん…よく女の子服売場に入って選んだり出来るよね…』

『えっ…何で??』

『恥ずかしくない??』

『別に!!』

『そう…』

ある意味お兄ちゃんを尊敬した。

『それよりこれ買うから』

兄はあたしのために選んできた服をレジへ持って行こうとする。

『えっ…自分で払うよ』

『俺が買ってやるって!!』

『あたし何のために今月バイトいっぱい入ったかわかんないじゃん!!』

『…俺のため…??』

『それ以外なにがあるの』

(ホントはそれだけじゃないけど…)

『もぉ…可愛いこと言ってくれちゃって~』

『じゃあそれ買うから貸して』

『わかった』

あたしは服を受け取りレジに行きお金を支払った。