あれからバイトは重苦しかった―――…

田口先輩がいる日は何とかマシだったけど…。

帰りは翔子を通じて佐藤先輩に送るのを断ってもらい、お母さんに迎えに来てもらうことにした。

『最近ヒメを迎えに来るあの人、お姉さん??』

田口先輩が言う。

『いや…母親ですけど…』

『えぇ~若っ!!二十代後半くらいかと思った!!実際は何歳??』

『今年で43歳です』

『見えねぇ…。俺の母親と同じ年には…』

『じゃあお疲れさまでした~』

『お疲れ~』

車に乗り家に帰った。