その入学式以来、蘭(通称ランラン)と、私の仲は急速に親密になった。


美人なのにツンケンしていなくて、しっかりしたお姉さんキャラの蘭と、おとぼけキャラの私に似たようなところはまるでないけど、好みや波長は見事な程に合っている。



バスケ部の先輩を追いかけて入学し、マネージャーをするつもりだと話した私をびっくりしたように見て、私もバスケ部のマネージャーを希望してるの、と言った蘭。

早速入部届を出しに行くとそこには大量の女子がいた。



何故なら…


男子バスケ部には、私の憧れの先輩だけではなく、



無愛想な方のイケメン、洋輔さんがいたのだ。

まぁ、死ぬほど無視だったけれどもね。



とにかく来る者拒まずの男バスは、希望者全員をマネージャーにした。




が、一週間で私と蘭以外の全員が辞めた。



そう、マネージャーなど結局は雑用係。こきつかわれ帰りも遅い。イケメンなぞに浮き足立ててる場合ではないのだ。



今ではマネージャー2人、ギャラリー多数という現状だ。