「・・・初香?」


「・・・ん?何?」

「行ったよ?どうする?まだここで続ける?それともあっちに行く?」

キスをしながら胸を触り、トロンとなった初香に尋ねると、覆いかぶさるように体をくっつけた。

「・・・あっち・・・」

「ん?」

「あっちに・・・行く」

壱哉の首に腕を回し、耳元でそっと囁いた。

「了解」

初香の体を軽々と抱き抱え、用具入れから出た壱哉は、壁側に備え付けられた棚の上に初香を座らせる。

「待ってて?今度はポカしないようにしなきゃね?」

ついばむようなキスをすると、壱哉はドアへ向かって行き、邪魔が入らないように鍵をかけた。

「初香と一緒だと、マヌケちゃうみたいだ。俺」

「ど、どうせ・・・うっかり屋ですよーだ」

壱哉のからかった言葉に、初香はプイっとして見せた。

「違うよ。じゃなくて」

初香の前に立った壱哉が、棚に両手をついて初香を挟み、子悪魔的笑顔で微笑んだ。

「初香といると、別のコトに意識飛んじゃうから」

「っな・・・なにゆって・・・」