「あっ・・・!?」


もう限界だったらしい・・。

ナカから噴出したそれは
俺を驚かせ、そして喜ばせた。

ボタボタとソコから
滴らせたまま腕の中、
シアは気を遠くにしていく。

手はもうブラブラだ。
なのに体だけは
ぴくっ・・ぴく・・と
時々動いた。

火照った顔を
後ろから覗き込みながら
クスクスと笑う。

俺を置いてトンでイクとは。


「仕方ないコだ」


額の汗を拭い、
彼女を抱き上げた。

ベッドにそっと寝かせると
体に痕が
着いていないか確かめる。

俺は女の体にキスの痕を
残すのを嫌う。
思い入れを深くさせるのは
好まない。

シアに限っては
そんな心配もないが、
つい、
いつものクセになっていた。

時計は2時を回ってた。
結構長い間、
ヤリっぱなしだったんだ。

潮を吹いて、
失神するのも無理はない。

さすがに俺も疲れた。
彼女が目を覚ましたら
一緒にシャワーを浴びよう。

彼女を抱き寄せて
そう思った途端、
睡魔に襲われていた。


( ん・・・、明るい? )


こう云う朝の時間は
アッという間だ。
何か感触が足らない、
ガバリと跳ね起きた。


「あ・・。」


シアがいない。
ドライヤーの音が今、
鳴り終わった。

出てきた彼女はもう既に
着替えを済ませ、
ベッドの俺と目が合うのを
反らしてる。



「おはよう・・ございます。」

「おはよう・・おいで。」

「嫌です」

「・・・・なんで?」

「着替えたから」



クソ、バレたか。

また
いつもの顔に戻っちまった。
けど、
ちょっと赤くなってやがる。



「いいからおいで。」

「・・・・。」



渋々ベッドに降ろした腰を
軽く引き寄せ、隣に寝かせた。
背中を向けた
彼女の赤い耳に話し掛ける。


「坂巻と手を切って」

「恋愛は・・自由では?」

「ヤツをまだ・・
ダメにする気?」

「・・・!」


俺は・・
心にもない事を言った。

シアがショックを受けるのを
知りながら。