パクリと口に挟む、
薄過ぎない弾力のある唇を
優しく甚振り続けた。

遠慮がちに
漏れる吐息が切ない。

舌を動かす度、
股間に影響してくる。


キスを
しちゃいけなかったのは、
俺の方だったんじゃないの?


深みに嵌りそうな
チクリとした予感。

次第に
受身でなくなってくる口づけ、

俺の胸板に
両手の平を当てながら
そっと唇を一度解いた。


"後悔しませんか?"

そんな、問う様な眼差しに
目尻にキスを返す。

彼女から重ねられた
柔らかな抱擁。

俺の下唇を愛撫しながら
舌をヌルりと滑り入れる。

艶かしく口内を犯されて
快感に胸が膨らみ弾む。

どこでこんな、男をガチガチに
させる淫らなキスの仕方を
覚えたのか・・。

嫉妬に似た
興奮で息が激しくなり、
彼女をソファに押し倒し
まだ唇を貪り続けてる。

バスローブから覗く
引き締まった脚。
上へ上へと、
摩りなぞっていく。

暖かな熱を微かに感じる
足の間まで。
触れるとピクンと
彼女の体が揺れたのが解る。

キスの余裕がなくなった様だ。