『熊谷禅、
ハリウッド進出を断念!?』
次の朝、どこの新聞にも
デカデカと載っかっていた。
"精神不安定"を理由に
彼の事務所側の判断で
降板させた様である。
専務には俺から打ち明けた。
協力が必要になったからだ。
「懲らしめと悪用は違う」
そう云って手を貸してくれた。
普通、催眠状態で
自白はさせられない。
黙秘も
嘘をつく事も可能だからだ。
だが熊谷禅は堂々たるもので
スンナリと語ったのだ。
『ジュードから奪いたかった』
と・・。
オーディションを受けた先で
偶然にもシェジュと知り合い
例のDVDを貰ったそうだ。
あの女もどうやら
俺にハメられたと多少は
カン付いているらしい。
シアは昨日から毎日、専務に
よる二時間のセッションを
受けてほぼ記憶も戻っていた。
今は俺の家・・朝日を
薄っすらと浴びながら
両腕に包まれて眠ってる。
胸の膨らみのアザも心の傷も
一緒に消え掛かっていた。
熊谷に罠を仕掛けたのは
防犯カメラに映った犯人の
足元を見たからだ。
あの日、
エレベーターのドアに挟んでた
奴と同じ限定物のブーツ。
間抜けな話だが、
顔は隠しても足まで映るとは
思っていなかったらしい。
だけど・・
シアがカウンターの上で奴に
甚振られ始めたあの時は、
憤怒を堪えて隠れてなきゃ
いけないのが何より辛かった。
俺達が耐え切れなくなって
飛び出して来ては台無しだ。
だから
シアは痛みを堪え、出来る
だけ声をあげない様にした。
もう少しハゲ頭が来るのが
遅れていたら2人ともが我慢
できなかった所である。
「ん・・。」
安心しきって眠る彼女に
微笑まずにはいられない。
シアが"いい"と言うまで、
エッチの方はオアズケだけど
俺は幸福感でイッパイだった。
こうしているだけでも
満たされた気持ちになってる。
正義は勝つって本当だ。
愛の力は何ものにも勝る。
「シア・・? そろそろ起きて。
見送ってくれるんだろ?
空港まで・・。」
俺は昨日
天美監督から推薦を貰った。
これからアメリカへ向かう。
ハリウッド進出を断念!?』
次の朝、どこの新聞にも
デカデカと載っかっていた。
"精神不安定"を理由に
彼の事務所側の判断で
降板させた様である。
専務には俺から打ち明けた。
協力が必要になったからだ。
「懲らしめと悪用は違う」
そう云って手を貸してくれた。
普通、催眠状態で
自白はさせられない。
黙秘も
嘘をつく事も可能だからだ。
だが熊谷禅は堂々たるもので
スンナリと語ったのだ。
『ジュードから奪いたかった』
と・・。
オーディションを受けた先で
偶然にもシェジュと知り合い
例のDVDを貰ったそうだ。
あの女もどうやら
俺にハメられたと多少は
カン付いているらしい。
シアは昨日から毎日、専務に
よる二時間のセッションを
受けてほぼ記憶も戻っていた。
今は俺の家・・朝日を
薄っすらと浴びながら
両腕に包まれて眠ってる。
胸の膨らみのアザも心の傷も
一緒に消え掛かっていた。
熊谷に罠を仕掛けたのは
防犯カメラに映った犯人の
足元を見たからだ。
あの日、
エレベーターのドアに挟んでた
奴と同じ限定物のブーツ。
間抜けな話だが、
顔は隠しても足まで映るとは
思っていなかったらしい。
だけど・・
シアがカウンターの上で奴に
甚振られ始めたあの時は、
憤怒を堪えて隠れてなきゃ
いけないのが何より辛かった。
俺達が耐え切れなくなって
飛び出して来ては台無しだ。
だから
シアは痛みを堪え、出来る
だけ声をあげない様にした。
もう少しハゲ頭が来るのが
遅れていたら2人ともが我慢
できなかった所である。
「ん・・。」
安心しきって眠る彼女に
微笑まずにはいられない。
シアが"いい"と言うまで、
エッチの方はオアズケだけど
俺は幸福感でイッパイだった。
こうしているだけでも
満たされた気持ちになってる。
正義は勝つって本当だ。
愛の力は何ものにも勝る。
「シア・・? そろそろ起きて。
見送ってくれるんだろ?
空港まで・・。」
俺は昨日
天美監督から推薦を貰った。
これからアメリカへ向かう。


