・・俺はシアが突然、
信号待ちで車から逃げ出した
ってのを聞いて彼と人づてに
辺りを探し回ってたんだ。
「・・だいたいね!!
お前が覚えたてのヘタな
日本語で物を言うからこんな
事になったんだ! 反省しろ!
日本で働くんだろ? そんなら
ちゃんとした日本語覚えろっ!」
やっと落ち着いたシアから
ワケを聞いてブチ切れてた。
柘植の携帯からブッチに電話
したのは俺だった。
ヤツは、
『ある男が、シアさんと
"会いたい"って云っている
からそこで貴方を"降ろす"』
・・って、
云ったつもりだったんだ。
"ある男"ってのも、
サプライズのツモリだった。
「ゴメーン・・。」
彼は元々、俺のジムの
スパーリング・パートナー。
マーシャル・アーツの
スペシャリストで友達だった。
で、事務所に紹介したのも俺。
膝の傷が残ったら困るから
病院に行って、シアの案内する
彼女の自宅まで連れて戻った。
「・・ったく、
怪我までさせちまって!」
「ジュードさん・・
これは私が・・。」
「今日はもういい、頼むよ?」
最初から英語で話せば済んだ
ものを。バカタレはシュンと
してのっそり、帰って行った。
バタン・・。
ドアが閉まると急に
静まり返ってしまう。
「中は・・広いんだな。」
「・・知ってたのに来ても
くれなかったんですか?」
「フラれたと思ってたから?」
シーグラスが建てたって云う
物件に移ったと察してはいた。
彼女はカウンターの中へ入り
ヘーゼルナッツ・フレーバー
のコーヒーを作って出した。
「彼女とは・・?」
「シェジュ? とっくだよ。
そうだ・・パソコンある?」
何の事件だったかも、事件の
解決も彼女に報せていない。
コーヒーを持って二人とも
リビングに腰を落ち着けた。
メモリーを入れてから、
パソコンをシアの方に向ける。
「これは・・!?」
それを観た彼女は金魚みたい、
赤くなって口を
パクパクさせてるんだから。
シェジュは最初、コレをネタに
彼女を脅そうと思っていたんだ。
信号待ちで車から逃げ出した
ってのを聞いて彼と人づてに
辺りを探し回ってたんだ。
「・・だいたいね!!
お前が覚えたてのヘタな
日本語で物を言うからこんな
事になったんだ! 反省しろ!
日本で働くんだろ? そんなら
ちゃんとした日本語覚えろっ!」
やっと落ち着いたシアから
ワケを聞いてブチ切れてた。
柘植の携帯からブッチに電話
したのは俺だった。
ヤツは、
『ある男が、シアさんと
"会いたい"って云っている
からそこで貴方を"降ろす"』
・・って、
云ったつもりだったんだ。
"ある男"ってのも、
サプライズのツモリだった。
「ゴメーン・・。」
彼は元々、俺のジムの
スパーリング・パートナー。
マーシャル・アーツの
スペシャリストで友達だった。
で、事務所に紹介したのも俺。
膝の傷が残ったら困るから
病院に行って、シアの案内する
彼女の自宅まで連れて戻った。
「・・ったく、
怪我までさせちまって!」
「ジュードさん・・
これは私が・・。」
「今日はもういい、頼むよ?」
最初から英語で話せば済んだ
ものを。バカタレはシュンと
してのっそり、帰って行った。
バタン・・。
ドアが閉まると急に
静まり返ってしまう。
「中は・・広いんだな。」
「・・知ってたのに来ても
くれなかったんですか?」
「フラれたと思ってたから?」
シーグラスが建てたって云う
物件に移ったと察してはいた。
彼女はカウンターの中へ入り
ヘーゼルナッツ・フレーバー
のコーヒーを作って出した。
「彼女とは・・?」
「シェジュ? とっくだよ。
そうだ・・パソコンある?」
何の事件だったかも、事件の
解決も彼女に報せていない。
コーヒーを持って二人とも
リビングに腰を落ち着けた。
メモリーを入れてから、
パソコンをシアの方に向ける。
「これは・・!?」
それを観た彼女は金魚みたい、
赤くなって口を
パクパクさせてるんだから。
シェジュは最初、コレをネタに
彼女を脅そうと思っていたんだ。


