「あの・・
シェジュって人は?」
「ん・・? そんな名前だっけ?」
ちっこい姫を抱き上げて、
軽いキスをしてから
ベッドに入れてやった。
「・・・大丈夫なの?」
「過労ですって・・。
私以外の人は皆、多忙だから。」
彼らのスケジュールに
合わせての撮影だったんだ。
だから、話が決まった途端、
渡米を余儀なくされたらしい。
「幸いにしてまた、台詞が
少なかったしラッキーでした。」
「ああ、そうだね・・。」
カラクリはただの
天美監督のナニゲないオシ。
気に入るだろうと読んだ彼が
コルドマンを試写に呼んだのだ。
「ホッとしたって云うのも
正直あって・・ふふ。」
「うん・・。」
何を云っても可愛くて仕方ない。
猫みたいな表情も久し振りで、
俺はずっと彼女の額や頬を
撫でてやっていた。
その手をピタと手で止めるんだ。
「ツアー・・
凄かったんですってね。
海外ニュースで観ました。」
「お陰様でね。
出し切ったって感じだよ。」
「着いて行きたかったです。」
「バカ云って・・。」
心細かったんだな・・、
今にも泣きそうに笑ってる。
共演者は皆、
凄い顔ぶれの大人達だ。
彼女は中でも最年少・・
しかも、初めての海外作品だ。
重圧を感じない
無神経さがもっと彼女に
あったら良かったのに・・。
「良かったよ、"あさぎ"・・・
皆もそう云ってた・・。」
「私、てっきりカイトさんの
アドリブにきっと
怒ってると思って・・。」
「・・・。」
カイト・・、
帰ったら覚えてやがれ・・。
シェジュって人は?」
「ん・・? そんな名前だっけ?」
ちっこい姫を抱き上げて、
軽いキスをしてから
ベッドに入れてやった。
「・・・大丈夫なの?」
「過労ですって・・。
私以外の人は皆、多忙だから。」
彼らのスケジュールに
合わせての撮影だったんだ。
だから、話が決まった途端、
渡米を余儀なくされたらしい。
「幸いにしてまた、台詞が
少なかったしラッキーでした。」
「ああ、そうだね・・。」
カラクリはただの
天美監督のナニゲないオシ。
気に入るだろうと読んだ彼が
コルドマンを試写に呼んだのだ。
「ホッとしたって云うのも
正直あって・・ふふ。」
「うん・・。」
何を云っても可愛くて仕方ない。
猫みたいな表情も久し振りで、
俺はずっと彼女の額や頬を
撫でてやっていた。
その手をピタと手で止めるんだ。
「ツアー・・
凄かったんですってね。
海外ニュースで観ました。」
「お陰様でね。
出し切ったって感じだよ。」
「着いて行きたかったです。」
「バカ云って・・。」
心細かったんだな・・、
今にも泣きそうに笑ってる。
共演者は皆、
凄い顔ぶれの大人達だ。
彼女は中でも最年少・・
しかも、初めての海外作品だ。
重圧を感じない
無神経さがもっと彼女に
あったら良かったのに・・。
「良かったよ、"あさぎ"・・・
皆もそう云ってた・・。」
「私、てっきりカイトさんの
アドリブにきっと
怒ってると思って・・。」
「・・・。」
カイト・・、
帰ったら覚えてやがれ・・。


