・・・ジュードさんの声が
どこかで聞こえた気がした。
こう云う時、必ず
言われそうな台詞だったので
空耳の注意を聞き、
肩の力を抜いて
口元を少し緩める努力をした。
「・・・・・!」
凄い人・・・!
勢いでド前に来たのはいいが
あ、足が固まった、次は顔が。
何?
あのフラッシュをたく団体は。
アキバ系・・?
それにあの、
ヨソでも他社がイベント
やってるって聞いてたのに・・。
「Siaちゃん、ラフィ君でーす。」
「こんにちは、本日はようこそ
おいで下さいました。」
何とか云えたっ。
あれだけ練習したんだもん・・。
もう、何喋ったか・・白紙。
覚えているのは1つだけ。
「ごめんなさい、あんまり
沢山いらっしゃってるので
あの・・ビックリして、緊張して
・・凄く・・血糖値あがってます」
わ・・・・!
笑われた・・!?
クチクチ、クチ!
一文字NGだから!
でも笑われて、赤面していくのは
どうしようも止められなくて。
「血圧あがったって事かな?」
「あっ・・・・! はい。」
えっ!?
私、さっき何ていいました・・か?
あ、もう、早く引っ込みたい。


