翌朝、寒さと
人の気配に目を覚ます。

ん・・・、携帯?
なんで三つも?


「「「 せーの! 」」」

「あっ」


パシャ。


「・・・・・。」


何でいきなり写メ・・?

それになに?
皆のその顔は・・。



「・・レアなシアの寝起きだ。
皆、横流ししないで
個人で楽しむ様に。」


ジュードさん・・
眉毛・・増えた?

何をどうやって楽しむの??


「おー、良く撮れてる。」


サクヤさんも・・
クルクルほっぺ可愛い。


「ほら、シーちゃん。ごはん
食べてテント畳まなきゃ。」


那須さん・・眉間に
「肉」って・・?

"昭和”の香りがするレベル、
それぞれ、ニチャニチャ
笑って・・もしや。


「私も・・
三人の写メ、撮りたいです。」


「「「 いいよぅ♪ 」」」


テントの外に出てから
三人とも揃ってポーズ。

妙に朝から
テンション高いって・・
お互いヘンに思わないのかな?



「・・・・ぷっ・・ふふ。」

「「「 ナンダコレ!! 」」」



取れた写メを
三人に見せたら・・
皆で競い合う様に
一斉に顔を洗いに行った。



誰が一番最初に起きて、
顔にマジックなんかで
ラク書きしたんだろう?



だいたい
自分もやられてるって普通、
疑う・・。

はっ・・・。

スープのお玉の裏側で
自分の顔を見た。


「ちょ・・、
チョビヒゲ・・・。」


情け無用な・・。

そう、疑うべきだった。


"個人で楽しむ様に"・・ね。

お笑い用には楽しめるかも。