あたしは、あれから毎日のように、時間帯を変えながら散歩をするようになった。

興味から…とかではなく、周りの人たちが治っていってはいても、あたしにとっては、そんな人が世の中にいる…なんて会って見でもしないと信じられなかったから。


今日はお昼過ぎ…。


もしそんな人がいるなら、その人は自分自身の病気や怪我も治すことが出来るのだろうか…。

そんな事を考えながら、道を歩く。



『やべーぞ!!下に人が落ちたって!』

建設現場にいた男の人が叫んだ。