あたしは蓮を先に行かせて、


『あなたはいったい何なの?』

あたしがきくと、


『あら?気付いたんじゃなかったの?もう気付いてるでしょ?私は何でも動かせるの↑だから、あなたたちの負けよ。』


女は誇らしげに言った。



何で…何で、全部思い出せないの……?

あたしはそう自分を責めながら、蓮のところへ向かって走った。


あたしが暗い顔をしていたのか、

『なぁ!気にすんなよ(笑)俺は絶対に大丈夫だからさ!』

蓮はいたずらに笑った。