そう…それは、さっきすれ違った赤いドレスを着た女の人だった。


夢の中で会ってたんだ。



『でも、あなたには水瀬蓮は守れない(笑)だって、全部思い出したわけじゃないでしょう?全部思い出せなきゃ、水瀬蓮を守る事なんて出来ない。』

勝ち誇ったような顔で、その女はこっちを見てきた。




『蓮…あいつはね……変な力を持ってるの…。自由に物を動かしたり出来る。だから…気をつけて。』

あたしが蓮に言うと、




『なぁ(笑)悪いけど俺は、あんたになんて負ける気はしねぇーから。』

蓮は女に喧嘩を売った。