『あの!その男の子が、どこにいるとか、どのくらいいるかとか、わかりますか?』

あたしが聞くと、


『どこにいるかはわからないけれど、暫くはここにいて、皆を治す…ような事は言っていたよ。お役にたてたかい?笑』

おばあさんは、縁側に腰かけて首を傾げた。


『あ…なんか朝から、すみません。ありがとうございました。』

あたしは深々と頭をさげて、家へと戻った。



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それからも、彼の話はよく耳にするものの、本人には会えずにいた。