『俺さー、小さい頃の事だから記憶が曖昧なんだけど、こっから転げ落ちて、怪我をした。血を流して倒れてたところに、男の人がきて俺を抱き上げたんだ。』

蓮は、一つ一つ思い出すように話す。


『その男の人は、今の俺のように手を被せて傷を治してくれた…。そん時にその男の人が「この力…ほしいか?」って俺に聞いたんだ。俺は小さかった事もあって、その男の人がカッコよく見えた。だから、「ほしい★なりたい!」ってこたえた。』

そして、そこまで話すとカバンからペットボトルを取り出し、水を飲んだ。