道を歩いていく蓮の後ろ姿を見ながら、あたしは少し微笑んだ。


ついてきて良かった。
そう思えるから。

これからどこへ向かって行くんだろう?



『れーん♪』

あたしが両肩を軽く掴むと、


『ん?どした?』

そう言い、振り返った。




前から赤いドレスを着た女の人が来ていた。

綺麗なドレス……でもどこかで会った事があるような…?


あたしが考えながら黙っていると、

『何もないなら、行くぞ?』

蓮は困ったように言った。