永い片思い【短】

そうしてるうちに、裏庭の方から唯花がやって来た。

唯花は１人だ。
とりあえず２人一緒じゃなくてホッとしてしまった。

「巧～。お待たせ帰ろう」

「唯花。高城から告られたんだろ…？
高城とはもういいのかよ…」

「えっ？知ってたんだ…。
私ね断ったんだよ…
だって今は巧と付き合ってるから…」

唯花の様子は、無理してる感じはない。

でも、本当は揺れてないのか？

「なあ～。唯花、俺一度高城と話てみたい。高城と話してる間あのファミレスで待っててくれないか？」

…と俺はいいながら学校の向かいにあるファミレスを指差した。

「えっ…。でも…」
唯花は心配そうな表情だ…

「大丈夫だから…
俺を信じて…、唯花の悪いようには絶対にしないから…」

「わかった…」

唯花は呟いて、ファミレスへと向かって行った。



唯花…。ごめんな…。高城との話し合いによっては俺の方から唯花の手を離すことになるかもしれない……

だけど、唯花が幸せになれるように考えてるから…

俺は唯花のことが本当に好きだから…