荊姫~第二章~

「大丈夫ですか、主?」

誄華はユキに近寄って

怪我はないかを

ひたすら確認していた

「あ、はい、大丈夫です…」

「……は?」

「え?」

誄華は間の抜けた声を出した

そりゃそうだろうな

いつものユキと接し方が違うんだからよ