荊姫~第二章~

「……お前ら…誰だよ!?…ってかユキ記憶……!!」

紫恩はシンと千沙を見ながら言って

ユキを見た

「…記憶なら、裂が斬られたときに戻った」

ユキは少し目をそらして言った

「……紹介するね、誄華に抱きついてるのは誄華の妹の千沙」

「千沙です、よろしくお願いします」

千沙は誄華から離れて軽くお辞儀をした

「で、こっちにいるのがシン」

「……よろしく」

「よ、よろしく…って、紹介は求めてねぇし!!」

「いいじゃん、別に、後から紹介するよりいましたほうがいいでしょ?」

「確かにそうだけどよ……」

シンは少しムスッとしながら手を出したので

紫恩は少し戸惑いながら握手をしたが

話をそらしたユキに突っ込みを入れた

ユキはそれをさらりとかわしたため

紫恩は口ごもりズーンと沈み始めた

「どうする?あの馬鹿」

「ほっといて行こうぜ」

「だね」

ユキとシンは紫恩を置いて行こうとした