荊姫~第二章~

エイラの剣があと少しでユキに当たるというところで

ユキは飛び上がってそれをよけた

そして、懐から二丁拳銃を取り出した

「なっ!?それはアレストの銃!!」

「……死ねぇ!!」

ユキは引き金を引いた

だが

キィン!!

「アレストの銃で私を倒せると思った?馬鹿ねぇ…闇の魔女は同じ闇の魔女の武器は効かないのよ!」

エイラは弾をいとも簡単に弾いた

「チッ…」

ユキは舌打ちをして距離をとった

「さぁ…今度はこっちの番よ!!」

エイラはユキに向かって斬りかかろうとした

その瞬間

地面から蔦が出てきた

その先端は何かを包んであるかのように膨らんでいた

「また蔦で攻撃する気?」

「………」

ユキは無言で蔦に触れた

すると

蔦の先端が開き、中から何かが出てきた