「っ待て、ユキ!!」
裂は我に返り、ユキの腕を掴んだ
「……あー、裂だー…」
ユキは振り返って裂を見てふにゃりと笑った
柔らかそうに見えるその笑みは
今の裂にとって恐怖以外の何物でもなかった
「おい、ユキ…お前何してんだよ…」
「何って…あの人が裂の事を殺そうとしたからさー……“殺しちゃおうと思って”」
「っ!?」
裂は目を見開いた
だがユキは笑顔のままだ
「俺は大丈夫だから…」
裂がそう言うとユキは無表情になり
自分の顔を裂の顔に近づけた
「……すごい汗かいてる…無理してるでしょー?」
「っ!?」
裂は自分の額に手をあてた
「……血が足りないんでしょー?」
「…………」
裂は先ほどの怪我による出血で貧血状態になっていた
裂は我に返り、ユキの腕を掴んだ
「……あー、裂だー…」
ユキは振り返って裂を見てふにゃりと笑った
柔らかそうに見えるその笑みは
今の裂にとって恐怖以外の何物でもなかった
「おい、ユキ…お前何してんだよ…」
「何って…あの人が裂の事を殺そうとしたからさー……“殺しちゃおうと思って”」
「っ!?」
裂は目を見開いた
だがユキは笑顔のままだ
「俺は大丈夫だから…」
裂がそう言うとユキは無表情になり
自分の顔を裂の顔に近づけた
「……すごい汗かいてる…無理してるでしょー?」
「っ!?」
裂は自分の額に手をあてた
「……血が足りないんでしょー?」
「…………」
裂は先ほどの怪我による出血で貧血状態になっていた



