荊姫~第二章~

「死ねぇ!!」

「っ!!」

裂はきつく目をつぶった

だが

ドォンッ

「がっ!!」

斬られる痛みはこず

代わりに

何かが地面から出てくる音と

エイラの声が聞こえた

「……蔦?」

裂が目を開けると

倒れているエイラと

地面から太い植物の蔦が伸びていた

「なんで蔦が……」

裂が呆然としていると横から蔦が勢いよく伸びてきて

エイラに当たった