荊姫~第二章~

『……己を忘れた姫に問おう…お前は力を望むか?』

「望む!!」

そう言うとユキの中にさまざまな感情・記憶が流れてきた

「うっ…」

ユキは頭を抱えて地面に倒れた

「頭が……割れるっ」

ユキは頭痛から逃れるようにのた打ち回った

「あ……あぁ……っ」

ユキが助けを求めるように裂のほうを見た

だが

「さぁ!!死ぬが良い!!」

「っ!!」

裂はエイラに斬られそうになっていた

「っ…いや……」

ユキは動きを止め

裂のほうを凝視した

「いや…いやだ…いや…いや…」

いやだ!!

ユキは心の中で叫んだ