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「ハァ……ハァ……」

ユキは無我夢中で走っていた

外の炎を見たとき

頭の中に、謎の場所であったあの地獄絵図がよぎったからだ

「ハァ……行かなきゃ……」

でもいったいどこへ?

どこでもいい、人がいるところへ…

そこへ行って何をするの?

助けるのよ

どうやって?

そんな事を頭の中で繰り返しているうちに

広場らしき場所へ出た