部屋に帰って明日は何しようか考えた。考えた瞬間、ぐっすり寝てたのは夜中の3時に起きて判明した。私はお風呂に入り、迷わず谷田さんの部屋をノックした。
私は迷惑な奴だ。
そんな私を谷田さんはもう完璧に執事の服を着て髪も整っていて、快く部屋に入れてくれた。


今日はどうなさったのですか?
紅茶の葉をティーポットに入れながら全く迷惑そうな顔は見せなかった。

谷田さんにお礼言おうと思って

お礼?なぜ?
なぜ?のトーンが面白くて突っ込んだ。

色々とお世話になったし、とても助かったからです

仕事ですから、当たり前のことをしたまでですよ
紅茶の葉はミルクティーになって出てきた。

仕事以上のこと、私は感じました。だから私がしたいだけなんです
ほっと笑うと
お言葉頂戴いたしますね
会釈をした。

おっと!それだけじゃなく、明日は てか今日か?!今日は、1日御家のお手伝いをさせて頂きます!

そ!そんなことしてはなりません!まりさんはお客様です!

家族って言ったよ、谷田さん
本気で慌てる谷田さんにお願いして手伝いをやらせてもらった。
もちろん、お手伝いさんにもお世話になったので、その恩を返すつもりでもあったのだ。

その日の朝から夕方までフルで働いた。谷田さんが怒られることは嫌なので、家主の二人がいなくなってから家の働き人になった。



部屋の雑巾かけや、埃落とし、廊下のモップかけも、洗濯や食器洗いもこの広い家を掃除するのは一苦労であった。