学校の授業で
pretty!!GIRL
と言う映画をみた。
娼婦が富豪の男性と出会い
二人が恋に落ちる話。

よくあるシンデレラストーリー。

22歳、夏。
私はもうそんな夢は見れない。

そして、夕方からの就職の面接が最悪だった…。

んで?君は何でうちの会社に入りたいの?
禿げた面接官がめんどくさそうな顔して言った。

はい、御社は音楽だけではなく、映画、本の出版など幅広い分野を扱っていますし、
私は4年間で…や…を学び、御社の社会貢献に繋がると思い志望致しました。また…。

本当にそう思ってるのか定かじゃなかった。でもきっと社会ってこんな感じ。
正直に全て言えばいいって世界じゃない。どれだけ口がうまいかできっと分かれるのだ。

あのさ、君。自分が思ってもないこと言っちゃだめだよ

そして私の嘘はすぐにばれる。今まで言葉があれば気持ちなんて無くても生きてこれた。好きだと言えば相手は好きになるし、相手が怒っていればごめんと言えば話はおさまった。

やる気が感じられないんだよ

やる気ならあります!

どうあんの?

…えっと…絶対にこの業界で働き…たい…からです

それってうちの会社じゃなくても出来るよね?

あれ?さっき志望動機言ったよね?と聞き返したいくらいだった。

やる気が伝わらず申し訳ございません。今回、緊張してしまい上手く言葉が見つからなかったです

あのさ、悪いけど採用は出来ないな。君には… 魅力がないんだよ
そう言うと面接終わりまーす。と書類を片付けた。


初めてだった。面接当日に合否がわかるの。