美優!
後ろで声がして振り向いた。


和也に失礼じゃない。あんな大きい声で。廊下まで聞こえたよ。
と笑った


だだだだってー!美優知らなかったもん!なんで言ってくれないのよー!
半ば逆ギレだった

ごめん、ごめん。と促すと
真花の後ろに誰か居るのにやっと気付いた。



美優、紹介するね、私の彼氏。
そう言うと真花は恥ずかしそうに笑った。


彼は笑顔でお辞儀をした

美優は目をパチクリして彼を見た
真花、なんでこんな人・・・
好きになったの?まるで美女と野獣?いや、美女とヲタク?言いすぎか・・・。
それは心に収めといてよかった。
彼の口から出た言葉に
不思議と真花が好きになった
理由がわかった気がして
肩の力をようやく抜いた。




よく晴れた空の昼下がり



愛を知った幸せそうな友人を
私は笑顔で出迎えた。

そして彼の正面に向いた。




はじめまして。
真花の友人の美優だよ。
よろしく。
そして、


真花を幸せにしてくれて
ありがとう。
と握手を求めた。





真花は少し驚いて
彼に紹介した

美優、私の親友なのよ?



もうすぐ二時になろうとしている

真花は女の子らしくはにかんだ。それはそれは今まで見る彼女の中で最高傑作だったんだ。







end.