もう一度曲を戻した

和也はまだ寝ていてコクリとした。

片方、音楽
片方、自然音
という気持ち悪くなりそうな感じで目をつぶった。









久しぶりだ




久しぶりに




これだ!
って思う音楽に

出会えた。

そんな事があっても
通行人は知らない顔だし
和也も同じ曲を今聞いているのにコクリと頭を動かすだけ。

私だけが燃えていたような


和也が寝ていることに
理不尽にもムッとした。





届かない人には
結局、
届かないのだ。