外のベンチで和也と ぼーっとする 昼下がり

和也は私のカバンをまさぐり
ipodを取り出す。

色々、曲が入っていて彼、個人楽しいらしい


和也は音楽が流れはじめると目を閉じた。


ああ、私こんな音漏れしてたんだと初めて気付いた。


こんな昼下がり

悪くない

私は小説を読み始めた。
ふ、と気付くと授業が終わったらしく通行人が増えていた。

横を見ると音楽を聞いたまま眠っていた。

私は片方のイヤホンをもらって和也に寄りかかりぎみで音楽を聞いた。


何の曲を聞いているのだろう?







ん?






誰?この曲。

入っているのは大体わかるのに、その時わからなかった。
曲が終わる


曲はシャッフルになっているようだ
全く違う声が流れ始めた。
それもこれならわかる。



今のは?
和也の手からipodをとって見た。


誰?




あの時、妙に必死だった