待ち合わせは
夕方越えた大学の食堂は閑散としていた

私はガンガンな冷房に耐えられずホットミルクティーを流し込んでいた。


もうすぐ秋だ。
そう知らせたのは
夜の寒さが一段と増したからだった。


外を見ると落葉樹の木から葉っぱが風で1、2枚ひらひらした。


机をトントンとされて振り向くと和也が居た。

待った?ごめんね、約束ある時に限って授業長引いちゃうんだよね

ううん。全然。ここ、人が少なくて好きだし


そっか
と言うと横に座った。

和也は服がお洒落だ。
いつも私が目につくような服を着てくる
私は気付くと笑顔で

これ、かっこいい
と言ってしまうぐらいだ。
まあ、それが彼の狙いなのかな
と思ったけど何も言わなかった。



真花は、今までどんな人好きになったの?