都の春








宮さんは、うちの布団に入って来られました。








『なぁ春菜…

宮中というものがどんなものか、想像できるか?』





「想像できまへん。

うちのイメージでは、優雅で豪華な感じどすなぁ…」





『いめーじとは何だ?』



「印象や想像という風な感じやと思いますえ」



『そうか…
確かに宮中は、優雅で豪華だ。








だが…………





その魅力は、






人を狂わす。







私は今まで、沢山の人間に宮中で出逢ったが…


その多くが私の肩書き。

《浅川宮家 次期当主
権中納言 靖仁》が、目当てだった…









中宮の兄だしね。


中宮には、先日…

子が生まれたし……




私は将来、外戚になって実権を握る人間だから…………』









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