都の春




「えっ?」





『今の親は、俺を養護施設から引き取ってくれた親…

生まれたてで、施設の前に置き去りにされてたらしい。


まぁ、望まれた子やなかったんやろうな』





笑いながら翔也はんは、言った。





「そうなんどすか…

うちも知らんと出過ぎたことを」





『いいや。


気にせんといてな…




同情とか嫌やから』









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