都の春









『姫、こちらへ…』


宮さんがおっしゃいました。







「へぇ…」













《おもてを上げられませ。



話の粗方は兄上にお聞きしました故、心配は無用にございますわ。







唐突ですが、



私に話とは?》












「はい。


うちが中宮様にお話したかったんにはワケがあります。。


宮さんの事どす…」









うちがそう言うと中宮様は微笑みながら、





《少納言、兄上、

お人払いを》 とおっしゃいました。












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