昇降口には陽向の姿が見えなかったから、俺は1ー5に足を進めた。 廊下から騒ぎ声がたくさん聞こえる。 俺は1ー5に足を進めるとともに、胸が高鳴っていくのが分かった。 美佳に会えるだけで嬉しいのに、今日から一年間同じクラスで隣になるかもしれないなんてー… 今、考えてるだけで今すぐに美佳に抱きつきたい気分だ。