『キスして』

『無理…だろ』

『お願い先生…今日で最後だから…』

『何言ってんだ』

『思い出がほしいの!!』

あたしは唇を噛みしめ涙をこられて先生をしっかりと見る。

『…目閉じろ』

あたしは静かに目をつぶった。溜まった涙が頬を伝ってこぼれ落ちる。

おでこに柔らかい感触を感じたとともに首がモゾッとした。

ゆっくりと目を開けてみると先生はいなかった…。

首もとを確かめると星のネックレスがついていた。

いきなりのプレゼントにビックリして言葉が出なかった。

ただネックレスを首もとで強く握りしめた。