「…それは困る。」


だって俺は別にクビになったって良いんだ。




でも…美和が辛くなると思う。


あいつのことだから責任感じて自分から退学するかもしれないし…


そんな思いはさせたくない。

「キスしてくれたら言わない。でもしてくれなかったら先生にはもちろん学校中に言いふらしちゃうから〜」



…キス…





………キス……




だんだん小出の顔が真剣になっていった。



…こいつ本気だ




俺はそう思った。