「‥貴女、瀬遥(せはる)さんね」 心臓が高らかに鳴り、ワルツを刻み始める。 固まってしまって動けない彼女に、老女は言葉を創った。 「やっぱりそうなのね。 ‥あぁ本当に、遥輝(はるき)の言っていた通りの人ねぇ‥」 一瞬、呼吸が止まった。