「‥遥輝は今日、このユベスクの日に、これを貴女に渡すつもりだったの。 ‥でも、叶わなくなってしまって‥。 だから、代わりに私が持って来たのよ」 瀬遥に話しているのか、独り言なのかわからないその言葉に、また瞳を潤ませた。 ‥遥輝‥。