紅色の永遠

「それは私からではないの。

‥遥輝から、あなたへの贈り物よ」



「‥え‥」



(遥輝から‥私に?)



「意外だったかしら‥?」

「‥‥はい」

「そう」

老女は、橋の右の街灯に触れ、優しく息を吐いた。愛おしむように擦り切れたリボンを見つめる。