‥これは、遥輝の慰め方。 きっと遥輝はお祖母ちゃん子だったのだと、瀬遥は思った。 「瀬遥さん‥今日は、何の日だか知ってる?」 「え‥?」 おもむろに問われ、瀬遥は素頓狂な声をあげてしまった。 羞恥で僅かに頬が白桃色に染まる。 「今日は何の日だか‥覚えている?」 ゆっくりと、それでいてはっきりとした口調で老女は問う。 「‥えぇっと‥」 全く思い付かない。 今日?今日は‥一体何の日だったっけ‥?