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ｹｰﾀｲの目覚ましが鳴り、亜莉子（ｱﾘｽ）は目を覚ました。
夢ー…だよね。
亜莉子は心の中でそう呟き、ﾍﾞｯﾄﾞから起き上がった。
今、家族は家にいない。
2日前から東京の叔母の家に行っている。
…と言っても、今日帰って来るのだが。
亜莉子はどうしても大切なﾃﾆｽの大会があって、一緒に行けなかった。
結果は、ﾍﾞｽﾄ16。
そんなに悪くない。
しかし、今日の亜莉子は、どこか心が沈んでいた。
夢見が良くなかったからか。
時間が経つにつれ、沈んだ心が不安を訴える。
それを振り払うように、亜莉子は朝食を取り、ﾃﾚﾋﾞをつけた。
ﾆｭｰｽが流れている。
それを聞き流しながら、食器を洗うと、洋服を着替えﾃﾚﾋﾞを消そうとﾘﾓｺﾝを取った。
その時、臨時ﾆｭｰｽが入った。
亜莉子の手が止まる。
