「ありがとう」 そう言って笑った私はまた彼を思い出す------- 帰り、私はバスを待っていた。 桜色の定期を手に バスが遠くから近づいているのが見えて 座っていたベンチから立ち上がる。 プシュー。 バスが私の目の前で止まって、戸をあける。 静かに定期を運転手に見せ、 顔を上げた私は目を疑った。 ----彼がいた。